不祝儀袋の表書き

通夜や告別式でお香典を持って行くとき、不祝儀袋の表書きは深く考えたこともなく「御霊前」というのを選んでいました。
仏教の葬儀に行くことがほとんどだったので、特に考えもせず「御霊前」を選んでいたのですが、仏教でも宗派によってその表書きは違うらしく「御霊前」はとりあえずどの宗派でもOKの万能な表書きだったようです。さらに神式やキリスト教式でも「御霊前」はギリギリセーフのようです。神式は「玉串料」、キリスト教式は「献花料」というのが一般的なようですが。
「御仏前」という表書きの不祝儀袋がありますが、浄土真宗はこれを使います、とあるマナーの本に書いてありますが、別な本を見ると、四十九日以降の法事や法要の時に使うのが「御仏前」の表書きのようなのです。四十九日以降は成仏したので「御仏前」となるのでしょう。神式やキリスト教式では絶対に使えない表書きです。
お香典の不祝儀袋に自分の名前を書くとき薄墨の筆ペンなどを使いますが、これは悲しみの涙で墨が薄まってしまったという意味のようです。確かに黒々と濃い墨で力強く書くのは、故人に対して失礼な感じがしますね。ちょっとしたことですが、気をつけたいところです。
余談ですが、いい大人である私の知人が薄墨の意味を知らなかったらしく、薄墨筆ペンが5割引で売っていたので、安いと喜んで5本まとめて買ったとのこと。何に使うつもりなのか尋ねたら、水墨画を描くペンだと思い込んで買ったらしいのです。
確かに淡色で日本のわびさびの心を表現できそうだけど、大人なんだから薄墨の本来の意味を知ってなきゃまずいよね、と思ったことでした。


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